本日の担当は、川本正秀です。
陽ざしが暑い時は、帽子をかぶるよりも日陰に入ると楽ですねえ。
というわけで、私は約15年ぐらいまえから夏に日傘をさしています。
最近は、男性用日傘の種類も同好の士も増えてきてうれしいです。
社会科教師だったので、しばしば近くのスーパーマーケットに「市場調査」に出かけます。
ときどき、大声を出している子連れのお母さんがいます。
「この子は、何度言ったらわかるのよ~!」
子どもはうつむいて、申し訳なさそうな顔をしています。
しかし、真実を私は知っているのです(内容は知りませんが)。
「この子は、本当はわかってないぞ!今はいくら言っても無駄だよ、お母さん!」
相手に何かを教える、アドバイスをする立場の方(教師、上司、母親などなど)はご存じでしょう。
相手にわかってもらう、理解してもらうことが思った以上にやさしくないことを。
「何度言ったらわかるのか~」と言いたい気持ちは、よくわかります。
しかし、あなたの強い口調での一言は、相手を追い詰めているのです。
正確には分かりませんが、人によって理解力(わかる力)には差があります。
1回でわかる子、10回でわかる人、100回でもわからない人だっているかもしれません。(いつも同じとは限りませんが)
それを、魔法の言葉のように、「何度言ったらわかるのよ」で解決するのは難しいと思います。
追いつめられると、ストレスになり、言われるたびにたまっていきます。
そして、いつか、何かの形で爆発するかもしれません。
泣く、叫ぶ、怒る、はまだしも、帰ってこない、なんてなったら一大事ですね。
「人は、もともと自分の思い通りにはならない」
「何度言ったらわかるかは、人それぞれ」
と考えれば、少し気が楽になりませんか?
わかってもらえるまで「追いつめず」に、わかるように話し続けるあなたの根気強さが試されています。
相手をよく観察して、どう話したら伝わるかを見つけるのは、あなた役目なのです。
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